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Author:bana
広島の建築設計事務所に勤務中。
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木材会館   2009.10.21

ようやく。まともっぽいことが書けそうです。先週末は事務所の所長の代わりに東京に隈さんの講演を聴きに行きました。そのときに見てきた建築シリーズその1
気分で書いていくので。時系列はめちゃくちゃです。

まずは木材会館。新木場にあります。

館名木材

この写真で分かるかと思いますが、木材、しかも規格材をいかに使うかがテーマの一つと思われます。

駅から

新木場の駅前から見るとこんな感じです。上部分はホール。

正面

近づくと木のいい香りが。

ファサードはEVコアと屋外階段、テラス等が木によって構成され、オフィスビルのファサードとしてはかなり面白いものになっている。見慣れた鉄とガラスの線の細い表情とは一線を画した、骨太な印象。

テラス

先にも書いているように、これはファサードの木材が規格材で線の一つ一つが木材の量感を主張していることからくるんだろう。
よく見ると少し材の間を透かしてあり、腐れ対策?がしてある。

裏面

裏側はこんな感じです。墨色の塗装がしてある。

とまあ、外観のみ。当然中には入れませんでした。ホールが気になる。
最上階のホールは集成材を使わずに木材の大スパンを実現しているらしい。

外観だけだったけど、個性的なファサードと、何より木の香りがするオフィスというのがいいと思う。
ここでちょっと働いてみたいとか素直に思いますね。木に包まれた執務空間。
木といっても、ダイノックシートだらけのミッドタウンなんかとは全く違う。

この木材が経年変化でどんな表情になるかも見もの。

これを実現するのはかなり大変だったと思うんですが、オフィスというビルディングタイプに対して新しい価値感覚が生まれそうな、そんな建物だと感じた。

地方ならよくある?   2009.08.28

最近、あるプロポーザルに取り組んでるんですが、

その条件の中に瓦屋根を使え、というのがあります。。

詳しいことは書けませんが、戦略上、建物が4層になり、多少横長の重いプロポーション

になりそうなんです。

それに瓦屋根を架ける、と。

想像してみてください。4層のボリュームに、瓦屋根。

おっとこれは帝冠様式か?


日本建築の大きな特徴の一つとして屋根がありますね。神社とかお寺とか。

その下の壁が立ち上がってる部分と、屋根の比率を想像しましょう。

うん。屋根の方が大きいか、1:1くらいでしょう。

そうしたら、その壁の部分。1層ずつ増やしてみましょう。

どうですか。なんとも言えなくなってきましたね。

そういうことです。

屋根なし(陸屋根)、もしくは軽い屋根としか付き合ってこなかったことが、今になって効いてきてます。

家型でカワイイなんてレベルの代物じゃないことは確かです。



事務所の過去の作品で、体育館、福祉センター、プール、給食センター(?)という謎の組み合わせ

の建築群を設計していて、それに全て石州瓦の屋根が乗っている、というものがありました。

体育館の巨大ボリュームに赤茶色の瓦屋根は強烈で、正直、????だったんですが、

なぜこうなったか聞いてみると、

「プロポのときに瓦屋根使えってあったから」

おっと。今回と同じではないか。

地方の公共施設ではわりとある要求なのかもしれないことに気づく。

自分の瓦屋根に関する引き出しの少なさに危機感が。。。


どうにかして、現代的な瓦屋根の架け方を考えなければ、とは思ってるんですがね。

いかんせん。。。。



BIMとかIPDとか   2009.06.11

BIM(Building Information Modelling)について、建設通信新聞に記事があった。

アメリカではある程度普及しつつあるらしい。オートデスク(Auto CADつくってるとこ)の副社長の

インタビューでは、ある海外事業では6ヶ月の工期短縮と900万ドルのコスト縮減を実現したと。

どれくらいの規模のものかは詳しく書かれていなかったけど、6ヶ月の工期短縮。信じられん。

BIMは基本的な部材の情報から構造情報までを直接PC上で操れる上、一定の構造検討やら積算やらいろいろできるというすさまじいものです。しかも情報の書き換えや更新が即座に行えるという。

そして普及の後押しをしている背景として設計した建築物の3次元モデルデータの提出要請の増加があるらしい。(民間だけでなく、行政側も求めているらしい)

その副社長の話では、日本ではまだあまり普及していないが、今後アメリカより早いスピードで普及するだろうと。2~3年とか書いてたけど。

建築生産の体制が違うからどうなんでしょ?と思うけども。

さらにIPDとの関連。

IPD(Integrated Project Delivery)は施主と設計者と施工者がリスクと利益を共有化するもので、

ここで大事なのが様々なレベルでのコミュニケーション能力である。

そのコミュニケーションツールとしてBIMが大活躍というわけです。

確かに合意形成の上でのメリットは大きそうだ。

おもしろいと思うのはIPDのような事業形態・契約形態がアメリカから出てきたこと。

アメリカといえば訴訟社会(という世間一般のイメージ?)。建築のような世界では様々な業者が出入りするために責任分担に過度に力が注がれてそうなもんだが。んで過度に緊張した、ガチガチの建物ができてしまう、と。

たしか、ある構造家は徹底した責任の明確化がなされているといったことを言っていたと思う。

それぞれの立場の間に生じる壁を自ら破壊する手法ですよね。IPDは。逆にBIMのように徹底的に情報を共有可能にする技術がなければ、そんな手法はなかなか出てこないんでしょうが。



この情報技術の最大のメリットはやはり相互のコミュニケーションの円滑化とプロセスの共有化であるから、もし本格的に導入されれば生産体系も、設計のプロセスも変わるだろうなーと予想されるが、どうなるんでしょうね。

日本においては、
ゼネコンの設計施工のようなパッケージのスタイルと従来のセミオープン?なスタイル。そして施主、設計者、施工者で共有できるオープンなスタイル。。ということになるんだろうけども、どうでしょ。まあお金出す側は住宅程度の規模ならいざ知らず、会社の設備投資レベル、公共建築レベルになると透明性が高い方を選ぶだろうとは思いますが。

設計事務所間でサービス手法の違いからどのくらいの淘汰が起こりうるかは分からない。
神秘的な作家主義にこだわるも自由だ。しかし、この情報化の流れを無視することはできそうにもない。
今後の情報技術と設計の関連は大いに注目に値すると思う。


しかし、導入にもかなりお金かかるんでしょうね。そして使いこなせるようになるのもなかなか。
オートデスクのRevitとか軽く50万は超えるし。
地方の設計事務所でBIMを駆使する時代はやってくるんでしょうか?
ちなみにうちはJWが主流です。(僕も学生時代のAuto→JWという状況)。
僕自身はBIM、将来的には使ってみたいと思いますが。
上司たちも設計期間がどんどん短くなってると嘆いてるが、この技術が普及するとどうなるか。
戦略的に考えていく必要がありそうです。

ただ、いくら技術が進化しても設計者には高いレベルのインテグレート能力と倫理観、発想力などが要求されることに変わりはないでしょうね。

でかい建築って   2009.05.12

当たり前のことなんだけども、規模の大きな建築物の設計の情報量にはすさまじいものがある。

今日、事務所で設計中の大学施設の積算関係の資料を作ってたんだけど、軽く800ページありました。(当然ですが僕自身が資料の基を作ったわけではないが)

わかってはいたけど、改めてこれだけの情報がないと実際の建築物は建ち上がらないのだと思い知った。
意匠設計者ってどれだけこの膨大な情報を把握してるんだろう。

限界があるのは間違いないだろうけど、どれだけ自分の手の内でつくれるんだろ。
個人的には自分の分からない部分があるのは気持ち悪いような気がしてます。

いずれにせよ、自分がつくっているんだという感覚は持ち続けたいもんです。


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